ピラティスはどうやって生まれたか

ピラティスの原型が生まれたのは、第一次世界大戦下でのことです。考案者であるジョセフ・ピラティスは、当時イギリスにいました。敵国のドイツ人だったため、強制収容所にいたのです。そこで、看護士をしていました。

傷ついた兵士たちは、ベッドに寝たきりです。腕しか動かせないひと、脚しか動かせないひと、もっとわずかな部分しか動かせないひともいたことでしょう。彼らの体をもとのようにも戻したくても、道具は数少なかったに違いありません。このような状況で、リハビリを行うことは容易ではなかったでしょう。

不自由な体の兵士が、ベッドに寝転んだままでできる運動はないだろうか。負担をかけることなく、体を回復させるのに効果的な運動はなんだろう。

それまで、ジョセフ・ピラティスは、運動生理学にはじまって、ダンス、ヨガ、武道など多岐にわたる分野を学んでいました。そこへオリジナルの要素を加え、これまでにない独自のエクササイズを作り上げていきます。

ピラティスはこのような経緯で生まれました。ですから、健康なひとが楽しむだけのものではありません。むしろ、体の不自由なひとや、筋力の衰えた高齢者のかたでも、無理なく取りいれることができるものだと考えていただきたいですね。

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